木橋技術協会とは

 木橋技術協会は、木橋に関する技術の向上に取り組む企業、個人による団体で、1997年8月に発足しました。
 1987年の建築基準法の改正以降、大断面集成材による大型木造建築物が作られるようになり、それは集成材による木橋の架設に繋がっていきました。そのような中、1994年には建設省と林野庁により道路整備に木材を活用を検討する「木の香る道作り研究会」が、続いて木橋技術基準検討委員会(委員長:三木千壽 東京工業大学教授(当時))が設置され、実際の設計・施工を通して木橋の設計基準を策定することを目的としたモデル木橋(3橋、後に2橋追加)事業が進められました。このモデル木橋は仙人橋・徐福橋(1997年・鹿児島県いちき串木野市)、神馬の橋太郎(1998年・大分県竹田市)、六根の橋(1999年・高知県檮原町)、御幸橋(2002年・高知県檮原町)といきいき橋(2004年・広島県尾道市)です。また技術基準は(一財)国土技術研究センターから「木歩道橋設計施工に関する技術資料」として発行されました。
 ところが、当時はこれらの木橋技術を取りまとめる団体がなかったため関係者の意見はなかなかまとまらず、また建築物の延長で設計される木橋が多かったため橋梁技術との整合性が問題となりかねない状況でした。そこで、木橋技術を取りまとめ高めていくことを目的として、木橋メーカー13社により木橋技術協会が設立されました。
 上述のモデル木橋では、その特性から当初より点検と保守を意識した研究が進められてきました。そこで、それらの知見を取りまとめて、1999年に「木橋点検マニュアル」を発刊しました。これは2009年に「木橋点検マニュアル第2版」へと改訂されましたが、これらの動きは昨今の橋梁点検への取り組みと比較してもかなり早いものでした。これは2018年に日本林道協会と共同でとりまとめられた「木橋定期点検要領(案)」に発展しています。この要領は「道路橋定期点検要領(2014年・国土交通省)」に準拠しつつ木橋に関する情報を補足するもので、これにより木橋も一般の道路橋と同等の点検・診断ができるようになっています。